広い空の片隅で。

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ONE MAN STANDING

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『ONE MAN STANDING』

2月6日 19:00公演
 
***
 
"坂本昌行といえばミュージカル!"
というのは、わたしの中でファンになった当初から印象強いイメージだ。
なぜならファンの人たちがそう言っているのを聞いていたし、そのころのわたしはミュージカルを観に行ったことがなかったけれど、V6の『学校へ行こう』での坂本くんのリアクションやしゃべりかたはときどきミュージカル臭さが満載で「この人ほんと変わってんなあ」と思っていた。
 
坂本くんのミュージカルで、わたしがこれまでに観に行ったのは『Pal Joey』『ZORRO THE MUSICAL』『MY ONE AND ONLY』『ON THE TOWN』(『シルバースプーンに映る月』も)。
初めてのミュージカルが『Pal Joey』だった。何の前知識もなく行ってしまったので、突然歌い始めること、日本ではあり得ないほどの距離感、出演者が醸し出すナルシストすぎる雰囲気などにびっくりした記憶がある。
でも坂本くんの活動範囲はほとんどがミュージカルで、坂本くんに会いに行くにはミュージカルを観るのが1番だったので、観劇は欠かさなかった。ミュージカルをやる坂本くんはいつもかっこよかった。そして、観に行くたびにミュージカルがすきになった。
 
「ミュージカルってすごい!」と一番強く思ったのは、たぶん『ZORRO THE MUSICAL』だったと思う。『Pal Joey』は個々の声がすてきだなという印象だったが、『ZORRO THE MUSICAL』は、声の重なりの迫力がとにかく圧巻で、そんな中で1番響きわたる坂本くんの声がすばらしくて。心が震えた。わたしの"もう一度観たいミュージカル"第1位である。第2位は『ONE THE TOWN』だよ。
 
 
そんなこんなで、坂本くんのおかげですきになったミュージカル。
その総集編とも言うべき今回のミュージカル・コンサート『ONE MAN STANDING』は、あっという間だったけど充実した1時間45分だった。
 
歌った楽曲は知らないものもあったので他で探してもらうとして、作品としては主に『Footloose』『NEVER GONNA DANCE』『THE BOY FROM OZ』『All Shook Up』『Pal Joey』『ZORRO THE MUSICAL』『MY ONE AND ONLY』『ON THE TOWN』(他)。
いろんな作品の曲を聴くことができるのは、出演作の多い坂本くんだからこそできることだなと思う。
特に、行ったことのない『THE BOY FROM OZ』の楽曲はすばらしいものばかりだった!また再演してくれないかな!!!再演してくれないかな!!!!!!?やっぱりあんな歌聴いちゃうと坂本くんの出演で観ないと、って思ってしまう。まーくんよろしくお願いします(ぺこり)。
 
そんな収穫もありつつだが、やはり観たことのある作品のすきな曲が流れたときの感動は大きかった。"Hope"、"My One And Only"、"Bewitched"、"New York New York"、"Baila Me"などなど…ついリズムを取りながら観てしまった。"Baila Me"に関してはいつの間にかわたしの中でネタ曲になってしまっていたらしく、ちょっとばかり笑ってしまった。イノハラ氏よ、どうしてくれるんだ。
 
トークがかなり多かったのは少し気になったが、たぶんミュージカル界を知らないV6ファンと、V6のことを知らないミュージカルファンへの配慮だったのかなと今になって思う。わたしは羽毛田さんのことを知らなかったからふたりのWikipediaトーク(お互いがお互いをWikiで調べたって話)はいろいろ勉強になって楽しかったし、ミュージカルファンからしたら坂本くんがV6でそのV6が20周年なんて知らない人もいるかもしれない。そういうところまで気を遣える姿に、坂本くんあいかわらずやさしいなあと思ったし、しきりに「このメンバーがそろうのはすごいんですよ!」っていう坂本くんを見てほんとうにすごい人たちがそろったんだなって感じた。もちろんみなさんの音や歌やダンスを見てもそれが伝わってきた。
 
そしてなにより、まーくんの歌声のすばらしさ。ビブラートと喉の開き、会場の空気を振動させていて、それが全部伝わってきて、ほんとうにほんとうにほんとうに鳥肌が立った!
感情からくる抑揚も心地よかったし、席は近くはなかったけれどその表情が遠目にもよく分かった。さすがだった。
ミュージカル・コンサートなのでいろんな作品の曲が聴くことができると言ったが、このコンサートですばらしかったのは曲ごとにその作品の世界にきちんと連れて行くこと。曲や音はもちろん、ダンスやタップや照明や衣装で。それは坂本くんを含め、演出の方や出演者の方の作品・楽曲の理解が深いからなのだろうと思う。作品を観たあの日あの時の思い出が蘇る演出だった。
 
さて、歌詞が飛んだことについては、お金を払って観ているのでそれに文句を言うこともできるだろうけれど、わたしは「あら…坂本くん大丈夫かしら」という母親的心情だった。ファンとしては、坂本くんらしい人間臭さ、いつでも完璧ってわけじゃない姿を見ることができて安心した(…と言ったらいけないのかもしれないけれど)。ただ坂本くん自身はそういうのとても気にするタイプなので、そのあとのmcもものすごーーーーーーくヘコんでいた。その悔しそうな姿にもああプロがいる、って思ったけれど。人によって意見は違うだろうが、わたしはその分いつかまた完璧なものを聴かせてほしいなと願う。
 
 
一番触れたいのが、いつかやってみたいということで取り上げられた『RENT』の曲。
これはわたしにとって大きなサプライズだった。『RENT』の"Seasons of Love"は、gleeの影響でだいすきなミュージカル曲のひとつだ。それをまさか、まーくんが歌ってくれるなんて。感動でいっぱいだった。そして、まーくんの強い気持ちのこもった1曲だった。
いつかこの曲をミュージカルの舞台で歌う姿が見たいので………これも、よろしくお願いします(ぺこり)。
 
 
 
1度でも観賞することができて、ほんとうによかったと思う。いろんな人にありがとうの気持ちでいっぱいだ。
こんなにすてきなコンサート、プレミアにするのはもったいない。ジャニーズ初のミュージカル・コンサート、初めてを実現したからには、ぜひ土台を作ってどんどん高みを目指してほしいと思う。行きたくても行けない人がたくさんいて、わたしも2週間前まではそのひとりだった。需要と供給を合わせられない理由はきっとたくさんあるんだろう。でもぜひ、何かしらの形でたくさんの人が見ることができるようにしてもらえたらなと思う。
 
もっともっと坂本くんにわたしたちが知らない世界を教えてほしい。坂本くんがこれからのミュージカル界を作っていってほしいし、変えていってほしいし、魅せていってほしい。
そんな姿を観続けることができたなら、こんなしあわせはないだろう。
 
 
 
 
p.s.
昨日眠れなかったとのことで…その気持ちだけでじゅうぶんです…でもご自愛ください!