広い空の片隅で。

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進撃の巨人 ライナー・ブラウンについて語りたい

 

ねえええええええええええ。

ライナー・ブラウンさんはいつまで苦しめばいいんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお??????????????????????????????(号泣)

 

 

(以下、ネタバレ・解説・考察を含みます。)

 

 

 

Final seasonでライナーが登場したときちょっと歳を重ねて無精髭生やしてゴーグルみたいなの掛けててくそかっけえええええって大声あげたんだけどそのあとに下唇噛み締めた。こいついつまで戦わされなきゃならんのだよ……………。

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だって。

マーレの世界で生きながらマーレ人に迫害されているエルディア人。壁の中にいる主人公エレン・イェーガーたちエルディア人に対し、同じ人種でありながらもあいつらのせいで自分らは迫害されたんだあいつらが悪魔の末裔なんだ戦わなきゃいかんのだとかなんとかって思わされてきたわけで。

なのに、3年間壁の中の仲間たちと過ごして、彼らは彼らで巨人が何者なのかもわからないまま、ひたすらに命懸けで戦い続けてて、壁の外側の人間たちーーーつまり自分たちのせいで苦しい思いをしてきていて、そんなの側で見てきたら何が正義で何が悪なのかなんて分からなくなる。

 

ライナーの葛藤が苦しい。

マルコ・ボットを殺したときの「なんでマルコが死んでるんだ…?」とか、エレンを連れ去ったあとの「おれたちは兵士としてもっと評価されても良いじゃないか」とか、女型の巨人と本気で戦ってしまっていたときのアニ・レオンハートと目が合ったときの表情とか、とか、とか。

エレンが「頑張って、お前らができるだけ苦しんで死ねるように努力するよ」と言ったときはもうなんかぐぬぬぬぬぬぬぬってなった。

当然エレン側の気持ちも分かるけど。
じゃあどうすればよかったんだよ、と。

悔しいのは、誰もが間違っていないと思っている選択をしていることだ。
どの立場にいても、その立場だったらそうしてしまうだろうと思う選択をしているから、見ているわたしたちはどの視点に立っても誰が殺されても苦しくなるわけだ。

 

しかしライナー、お前、つらいな。本当に。(ベルトルトもね。)

 

 

エレンの前で正体を現したとき、ライナーが語った言葉を思い出す。

「そうか…きっとここに長く居過ぎてしまったんだな。馬鹿な奴らに囲まれて3年も暮らしたせいだ。俺たちはガキで、何ひとつ知らなかったんだよ。こんな奴らがいるなんて知らずにいれば、俺は、こんな半端なクソ野郎にならずに済んだのに。」
「…もう俺には何が正しいことなのか分からん。ただ、俺のすべきことは、自分のした行いや選択に対し、「戦士」として、最後まで責任を果たすことだ。」

 

もう彼にはこの言葉がすべてなんだろう。
多くの命を奪いながらすでに進んできてしまったこの道を、今さら間違っていたなんて理由で引き返すことなんてできない、だから最後まで進むしかないと。

これもある意味では「進撃」なのかもしれない。

 

 

でも!わたしは!ほんとはライナーに!マーレ側のエルディア人に!壁の中の真実を伝えて!状況を変えて欲しかったよ!戦ってる姿見たくないよつらいよ!!!!!!!!!

 

ガビ役の佐倉綾音さんがインタビューの中(5:00あたり)で、「ライナー役の細谷佳正さんはあの進撃の空気に戻ってくるのが怖いと言っていた。」とおっしゃっていたけど、これはほんとそうなんだろう。ライナー解放してあげたい。解放ってのはそういう意味になってしまうけれど、いやだけど、でも、なんかもう安らかな気持ちを抱いて欲しい。笑って欲しい。分かってる。あれだけのことをした人が簡単に楽になれないことは。本人もそんなの望まないんだろう。でも。

 

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そんなわけで59話全部見てから、もうライナーの気持ちをこんな風にひたすら考えていて、考えれば考えるほどしんどくて哀しくなるわけだけど、わたしはこの気持ちを抱きながらこれからの進撃の巨人の行く末を見守っていきます。

 

 

 

 

 

 

ところで考えなければならないのは今後の展開なんだけど、個人的には以下のあたりが気になるポイント。

 

▶︎終着点は、「許容」か、「憎しみ」か。

想像できる終着点はこの2つで、細かく考えればこんなかんじ。

・エレンはマーレ側と友好関係を築く
 ただし他国とも戦争をしているので、マーレと和解しても状況は変わらない気がする。
 あと、マーレ側のエルディア人までしか許さない場合もある。どっちや。

・エレンは壁内エルディア人の自由のためだけに外側を殲滅する
 今のエレンだとこっちになりそう。

何度も「話し合おう」という言葉が出ていたのに誰も話し合う選択をしてないのが何ともなところ。主にアルミン・アルレルトが言うことが多かった言葉。話し合う選択をしていれば何か状況が変わったかもしれない(ただし、彼らはまだ子どもで話し合う余地も余裕もなかっただろう。特にマーレ側の巨人はみんな子どもだ。エルディア側は大勢大人がいたが。)が現状そうはなっていないので、今後その選択肢が話に絡んでくるのだろうか。

 

▶︎エレンって今どういう気持ち?

父親・グリシャの記憶が戻っているわけで。ヒストリアの手の甲にキスしたときに過去の記憶が駆け抜けてたときにグリシャがヒストリアのいうお姉さんに助けを乞うた姿とそれを拒否する姿が見えてあの表情をしたんだと思うけれど、エレンはどう思っているのか。
59話の海のシーンで「あっちの敵全部倒したら〜」って言ってるので絶望と憎しみしかないと思うんだけれど、数年経った彼は何を考えているのかが気になるところ。

 

▶︎エルミンの中のベルトルトの記憶

その内エルミンがベルトルトの記憶を思い出すと思うが、マーレ側の記憶を見てアルミンはどう揺らぐのか。元々アルミンは憎しみなんかに囚われないタイプの人間だと感じていて、友好的な関係性を築こうとするのではと考えているが、それはエレンからするとベルトルトの記憶に洗脳されていると感じられそう。対立しそうだ。
アルミンはベルトルトの記憶を見た上でエルディア側の頭脳になっていくことになる。比較的冷静に、ときには残酷に(ベルトルトにアニの拷問を告げるシーンは怖い)発言内容を選択するアルミンはどう変わっていくのだろう。
(ベルトルトって文字ずっと見てるとレトルトに見える…カレー食べたい。)

 

▶︎アニは目覚めたらどっち側に着く?

▶︎フクロウってミカサとアルミンのこと知ってたけどあれって何?

▶︎ユミルの力はマーレ側の誰に渡ったの?

▶︎ヒストリアの見たユミルの記憶の渡し方は?

▶︎リヴァイとミカサの関係性は?

▶︎ライナーがやってた神経動かしてうなじを致命傷にしないやつ何?

 

このあたり、注目していきたいと思います。

 

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