広い空の片隅で。

(●●)(ˆ∇ˆ・)( ´3` )(仝_仝:)(・Δ・)(°ー°)

だいすきな人が結婚した話

 

 

10年以上応援しているだいすきな人が結婚した話です。蒸し返すのもアレなんですが、ずうっと持ち続けているこの複雑な心は何だろうと考えたときに納得できる結論に至ったのでメモ用に。

 

 

報告があった当日は、心の中にぽっかりと穴が空いてしまったようなそんな気持ちになりました。最初目にしてしばらくは、その事実を忘れていました。頭の中から消し去るくらい受け入れられなかったようです。無自覚なのでびっくりしました。

 

事実を認識してからは、ぶっちゃけると「おめでとう!」って言っときながら「おめでとう!」という気持ちにはなれませんでした。「すきな人の幸せを喜べるのが本当のファンだ」とずっと思っていましたから、こんな気持ちにしかなれなくて本当に申し訳ないなと思いました。今もそう思います。

 

 

で、今改めて、このことをなぜ喜べなかったのを考えたときに、彼の中の核とか柱とかそういう「芯」の部分が変わることが嫌だったという結論が最もしっくりきました。

 

わたしにとっての彼は、芯にあるもの=グループだったので、それを結婚相手が越える(並ぶ)のが嫌だったんだろうという。

例えば何か災害が起こったときに、1番最初に心配するのはグループであってほしかったとかそういうやつ。

 

「理想」の話なのは分かっています。

そもそも彼の中の1番大切なものがグループであるとは明言できず、わたしの中のイメージの話なので、この結論が正解ではないのは重々承知です。グループと結婚相手を並べるのもおかしいし。

でも、わたしは彼がそうであってほしいと、心のどこかで思ってたようです。

 

その他にも、わたしはよく言われる「芸能人に本気で恋している」タイプではないんだけども、やっぱり「すき」は「すき」で、すきな人が誰かたった1人の女性を選ぶのはいやだなって気持ちももちろんあって。さらに相手が個人的に苦手な方だということもあって。理由を挙げようと思えばいろいろ、いろいろあったんだけれど。

 

 

ここ何年かほかに好きなものも増えていて、6人だけをめちゃくちゃ必死に追いかけているかと言えばそうでもない状況なので、わたしは結婚に対してあれこれ言える立場にはないと思います。

それに、個人的な考えではありますが、ファンはただのファンであり、アイドルのプライベートの部分にあれこれ言うべきではないし、芸能人と一般人ーーー特にファンという関係である限り、同等な立場にないことは間違いないと思います。

 

だから、結婚したり、子どもが生まれたりして、大切な人に大切なものが増えていくことを、その事実にわたしがどんな気持ちを抱えても、「おめでとう」って言うしかできないんだろうなあって。哀しみは本人には伝えないし、もし伝わったところで良いことなんか何にもないし何にも変わらないし。

 

 

これまでに4人が結婚したけれど、わたしは6人がアイドルとして人として表で生きる限り、この人たちを応援していたいなという気持ちで、ずっといました。もちろん、これからも。

わたしの中の理想が崩れても、哀しみが膨らんでも、やっぱり今まで見てきた彼らは偶像ではないと思うし、幸せになってほしいし、積み重ねてきた「すき」の想いはきちんとあるから。

 

 

まとまってるのかまとまってないのかよく分からないけど、とりあえずこんな気持ちで今はいます。

 

だいすきな6人のこと、ゆっくりと、ずっと、応援していきます。

だから、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

こんだけ書いたからそろそろ曲聴けるでしょ!今日の夜DVD観賞するぞ!新曲はよほしいです!(発散!)

 

 

 

 

 

 

 

(ついでに。)

彼が心配です。2人が結婚したことで、彼に対して「アイドル」であることを望む声が強すぎて。

何かを失ったときに代わりを求めること、理想どおりの人に理想どおりであってほしいと求めることはよくあるけれど。言われなくても彼はそうしようとしてくれるのでは?いろいろ見ながら不安になりました。そんなついでの話。

 

 

※個人的な気持ちを書いただけなので、批判などのご意見は受け付けません。

 

 

アイドリッシュセブンをすすめたい話

 

ほんとうに、アイナナは、良い。

 

どうもどうもわたしです。

声優さんにハマってからまったくどうしたことか誰かに同志になってほしいという欲が抑えられません。

そこで今回は、「アイドリッシュセブンってどんななのよ」という友人の声を受け、簡単な説明をさせていただきます!自己満!

 

 

 

■わたしがハマったきっかけ

きっかけはこれ。

『DAYBREAK INTERLUDE / TRIGGER』

芸能界から干された噂、大画面に映る他のグループの前に立つアイドル、冷たい街の声、それでも笑うセンター。そんなシーンから始まるMV。

さらにわたしを驚かせたのが、「作曲 小室哲哉

 

これが、ゲー厶?

 

そして、その後に見たのがこれです。

アイドリッシュセブン 第3部 配信予告PV』

 

……これが、ゲームなの???

 

「ストーリーがすごい」という噂は聞いていましたが、こんなに闇テイストな物語なのかと衝撃を隠せませんでした。

興味を惹かれ、ついにダウンロード。

 

 

 

■実際にプレイしてみた感想

【ストーリー】

まあとにかく話が長いんです!!!けれど、読み進めるうちに続きが気になって止まらない。わたしはゲームを始めてから3部の最終公開話まで約1週間半で読み終わりました。

ストーリー概要をざっくり説明。
男の子7人が紆余曲折を繰り返し、IDOLiSH7としてデビューするお話、デビューしてからのお話。
主な内容としては、各メンバーが抱える秘密、メンバー同士の衝突、グループ内格差、ライバルTRIGGERと先輩Re:valeとの交流、伝説のアイドルZERO、メンバーの家族の話、IDOLiSH7の作曲家、大手プロダクションの悪質な妨害などなど。
一応プレイヤー(わたし)が『IDOLiSH7のマネージャー』という立場で登場しますが、はっきり言っておきます。恋愛トキメキ要素は5%未満です。アイドルたちに「マネージャー久しぶり!」って言われます。

アイドリッシュセブン 第2部 配信予告PV』

 

リズムゲーム

リズムゲームはいたってシンプル。タップか長押しかフリックのみ。

最初は曲数がなかなか増えないけれど、ストーリーを進めていくうちにれてでもかってくらい増えます。自分のレベル上げとカードのレベル上げと覚醒を繰り返して強くなりましょう。

 

 

 

■楽曲が良い

そんなゲーム内で使われる楽曲を始め、とにかく曲が良い!TRIGGERがだいすきなので、TRIGGERの楽曲をオススメします。

アルバム『REGALITY/TRIGGER』

TRIGGERの楽曲は、メロディやリズムが90年代の音楽を思わせてとてもかっこいい。

このアルバムでは、"Last Dimension(略)"、"In the meantime"、"Riskyな彼女"がわたしのBEST3です!すきすぎてアルバム買った!

 

もちろんTRIGGERだけでなく、IDOLiSH7やRe:valeの楽曲もそれぞれのカラーがあってすきです。それからIDOLiSH7とTRIGGERのシャッフルユニットも。

 

そして何より作曲のみなさんが!V6、TOKIOKinKi Kids、NEWS、嵐などジャニーズに楽曲提供をしている方々が多いのです!そりゃ良い曲だらけだわ。すきになるわ。

ちなみにV6に絞っていうと、こんなかんじ。(ミスってたらご連絡ください)

山田竜平さん(COLORS)…『恋のかけら/MEZZO』他

渡辺未来さん(CHANGE THE WORLD、SHOW ME 他)…『GOOD NIGHT AWESOME/IDOLiSH7』他

木下智哉さん(バリバリBUDDY!、愛をコメテ 他)…『SECRET NIGHT/TRIGGER』

KAYさん(never)…『月明かりイルミネイト/MEZZO

 

 

 

 

■キャラクター紹介

ここからはキャラクターについて。公式見ずに、プレイの記憶や主観で書きますので間違ってたらすみません。あと勝手にジャニオタとして無理やりジャニーズ大人組にあてはめてみる。イメージと違ってもお願い怒らないでやってみたかっただけだから!

 

IDOLiSH7

『RESTART POiNTER/IDOLiSH7

 

・和泉一織(CV.増田俊樹

青。クール。分析力に優れる。小さいものやかわいいものが好きな様子。けっこう照れ屋さん。お兄ちゃん想いなやさしい子。昔の岡田准一をもうちょっと子供っぽくした感じ。

・二階堂大和(CV.白井悠介

緑。お兄さん。脱力系アイドル。でも心の中に激情を持っている。けっこうメンバーに振り回されてる。山口達也の絶対的お兄さん感。

・和泉三月(CV.代永翼

オレンジ。元気で前向き。常に全力。小さくてかわいい。仲間の様子を良く見て動くタイプ。弟想いなやさしい子。MC力が異常に高い三宅健

四葉環(CV.KENN)

水色。とっても感情派。頭で考えるのが苦手だけどグループのことはしっかり考える。けっこう天然。王様プリンだいすき。昔のヤンチャな森田剛、天然ぽさは長瀬智也

・逢坂壮五(CV.阿部敦

紫。美人。まじめの中のまじめ。だからこそなかなかスムーズに物事をこなせない。そこがいい。酔ったらすごい。ふわっと雰囲気は長野博大野智

・六弥ナギ(CV.江口拓也

黄色。突き抜けてオタク。見た目金髪碧眼王子。独特な喋り口調がクセになる。グループいちの仲間思い。外国人。大人ジャニーズとは言えないが宮田俊哉しか思い浮かばない。

・七瀬陸(CV.小野賢章

赤。歌とダンスがだいすき。頑張り屋さんで努力の人。かなりの天然。けっこうな自由人。ブラコン。一織にびくびくしてる。愛される相葉雅紀

 

【TRIGGER】

Leopard Eyes/TRIGGER』

 

・八乙女楽(CV.羽多野渉

シルバーの髪。クールでイケメン。でも熱血。IDOLiSH7のマネージャーがすきなことを隠さない。お父さんが所属会社の社長。蕎麦屋じゃねえよ。ベタな台詞言っちゃうところが坂本昌行イズム。

・九条天(CV.斉藤壮馬

ピンクの髪。プロ意識のかたまり。アイドルという仕事に誇りを持っている。TRIGGERがだいすき。弟もだいすき。飴とムチを使い分ける。森田剛の静かだけど熱いファン思いなところがかぶる。

・十龍之介(CV.佐藤拓也

茶色い髪。エロエロビースト。めちゃくちゃ良い人。天然。1番歳上なのに1番ふわふわしてる。かわいい。とっても仲間思い。メンバーの心をつないでくれるそのやさしさ、長野博感満載(2回目)。

 

【Re:vale】

『NO DOUBT/Re:vale』

 

・百(CV.保志総一朗

短い髪。元気で明るくってとってもキュート。後輩思い。千だいすき。こんな上司いたらずうっとついていくよランキング第1位。井ノ原快彦のやさしさと国分太一の元気さを足して2で割った感じ。

・千(CV.立花慎之介

長い髪。ワガママジェントル王子様。基本は落ち着いているが意外とノリが良い。やさしい。怒ったらめっちゃこわい。堂本光一の王子感と堂本剛のマイペース感を足して2で割った感じ。

 

 

 

■ゲームの中の言葉たち

進めていく中でなぜこんなにハマったかというのを考えていたのですが、『とにかくオタクのツボを突く言葉が多い』というのが大きな理由だと思います。

アイドルがこう考えていてくれたらな、とか、わたしたちから見たアイドルはこういうものであってほしいなというところをポンポン突いてくるわけです。

 

例えば、

「理想のアイドルとは、終わらないアイドル」

例えば、

「アイドルを苦しめるのはいつだって好きという感情。期待があるから不満が生まれ、好きがあるから、嫌いが生まれる。だれも悪くない。」

例えば、

「世間ではこういう風に見られてるけど、ファンはあなたがほんとはやさしい人だって知ってる」

 

こんな言葉ひとつひとつが、リアルアイドルオタクなわたしの心に刺さるのです。

 

それから、個人的にはメンバー同士の関係性がしっかり語られるところや、歌声がバラバラなのに揃うときれいなハーモニーになるというところは、わたしがずうっとだいすきなグループをすきになった理由とかぶっていて、そこもすきになった理由だと思う。

 

だからこの物語がすきです!

 

 

 

■おわりに

ぶっちゃけた話、ちょっと前までアニメやアニメゲームに少なからず偏見のあったわたしでした。でもこの世界で楽しくお仕事している声優さんやこういうしっかりした物語のある作品たちに、この世界もおもしろいんだなと思わせてもらいました。

これを読んで、ぜひアイナナやってくれる人が出てきたらうれしいです!とりあえずフォロワーさんで始めてくれる人がいたら連絡ください。←

 

p.s.

今日TRIGGERの動画配信されてしんどかった。わたしはTRIGGERがだいすきです(何回目!)。

 

 

戸惑いの惑星に戸惑った話

ちょうど1年前にメモして、メモしたまま放置してしまっていたものを公開しておこうと思います。何も触ってないから間違ってたり変な内容になっているかも。




『戸惑いの惑星』

2/6 19:00 公演 1階O列

2/7 14:00 公演 2階B列

 

***

 

~物語&メモ~

 

・はじまり

始まったとたん、颯爽と出てくる3人。ふつうに出てきすぎて驚く間もない。

観劇時の注意事項を順繰りに説明。話している途中で小道具運び屋さん(何て言えば…?)が目の前を遮る・ケツをぶつけてくるなど邪魔をする。

とつぜん、演奏屋さんが現れ、イノハラくんに手紙を渡して不惑をピアニカし始める。

『最近戸惑ったこと』というお題が書かれており、話し始める3人。

ながのくん→夜空の星に戸惑う。天の川の端から端まですごい距離がある。光でも相当。ビッグバンで生まれた宇宙の外側はどうなってるのかとか考える。星はひとりひとりとつながっていて死んだらその星になるとかいう話があってどれが自分の星なんだろうとか。

さかもとくん→占いに戸惑う。すきだけど。(イノハラくん「昔パルコの地下で占ってもらってたじゃん」)運命は自分で切り開きたいのに当てられると自分の意思で動いてないように感じる(占いしなきゃいいじゃんに駄々こねるさかもとくんくそかわ)。

イノハラくん→小さいころ考えごとをしていたらいつの間にか無意識に自分の家にたどり着いてて戸惑った。無意識にディズニーに行ってたことも。ディズニーに『クラブ33』という特別な場所があって唯一お酒が飲めるところなんだけど、そこにトイレがあってドアを開けたら最初は真の闇なのに目を凝らすと夜空がある。月も黄色じゃなくて銀色の。実はそれは水面で、水に夜空が映ってた。まあ夢なんだけど。そこのスタッフはみんなミッキーで、ぼくは「ミッキーは世界に1人だけなのにこんなにいたらおかしい」と言うとミッキーは「じゃあイノッチは世界に1人って言い切れるのか」と聞いてきたので、「おれは1人だ」と言った。(さかもとくんとながのくん「言い切っちゃダメだろ」)なんで?(さかもとくんとながのくん「だっておれもイノッチだもん」さかもとくんは祈ることがすき→いのりっち→イノッチ(だっけ?)、ながのくんは猪突猛進なタイプ→イノシシ→イノッチ)

 

ふたりにハセッチと呼ばれるイノハラくん。「もはや井ノ原じゃなくなってるよ」

「…おれは誰だ?」

 

 

・物語へ

イノハラくんが長谷川くん、ながのくんが由利くん、さかもとくんが三池くん。 

長谷川が自分のことを忘れてしまう病気『人格喪失症』にかかっている(自分のことが思い出せなくてぽかんな長谷川、1回1回ベッドにかかった名前プレートを確認して話す長谷川がしょっぱなから観ていてつらい)。見舞いに来てる由利と三池。彼らは別に友だちってわけじゃなくて、たまたま高校が一緒な関係。だけど話したことがなくて顔はわかるかわからないかぐらいだった。

なぜそんな3人がこうして会っているのか。

彼らは彼らのもとに届いたメール(結局このメールはどんなだったのだろうね…)によりスタジオ33に集められた。そこでそれぞれがだれなのか把握。三池は下の名前がランジロウだからあだ名がミケランジェロだよ!って言う(かわいい)。

メールが気になって来たが、送り主は誰か分からずじまい。その場所に積み重ねられた段ボールの中に三池はトロンボーン、由利はホルン、長谷川はコルネットを見つける。あと楽譜も。曲を吹く(最初長谷川以外吹かなくて「なんで?!」ってなったりせーのっていうか言わないかワタワタするところかわいい)(それより楽器練習したのすごい)(学芸会観てる気分だった…かわいい)と、全員がなぜかその曲を知っていた。

【舞台用新曲】

 


・長谷川くん小説発見

入院している長谷川の病室前椅子。由利と三池がいる。由利が長谷川の病室から長谷川が書いた小説を持ってくる。長谷川が小説家になりたかったことを母づてに聞いていたらしい。三池は由利の母がユリ・ゲラーのようにスプーンを曲げられる超能力者(由利ママw)で有名人だったことを由利に確認するが、なぜか微妙な反応の由利。長谷川の小説の話に戻り、ふたりとも読むのを躊躇する好奇心が勝ち、その『迷いの病の世迷言』を読み始める。

 

 

・長谷川くんが小説家になろうとした話

長谷川は小学生のころ、同級生(演・由利と三池)が嫌がる作文を書くときわくわくした。先生(演・由利と三池)からなんの気もなく小説家になれと言われ小説家を目指す。何をすればいいのかわからなくて友だち(演・由利と三池)に尋ねると、出版社に持ち込めばよいと言われる。出版社に持ち込むとあまり反応が良くない。出版社社員(演・三池)にどっかの誰か有名な作家?が127回持ち込んで出した本が3日で売り切ったという話を聞き、127回目まではがんばろうと決める。だが、10年後に出版社社員(演・由利)(忙しいなこの人たち)から「この本は小説ではない」と言われ、手紙代筆業をすすめられる長谷川。

 

 

・三池が道で絵を描いている

手紙代筆業の店に向かう途中、三池と出会う。三池は自分の絵では稼げないのでバイト、というなの修行として道で人の似顔絵を描いていた。白黒1,000円、色付き3,000円。似顔絵なのにその人に対するインスピレーションで絵を描く三池は、阿修羅の顔を描きときどき客に怒られた。逆にそのテイストがおもしろいと喜ばれることもあった。

長谷川に完成した絵や描きかけの絵を見せてほしいと頼まれるが、何も描けていないことがばれ、自分に憤る三池。一方、長谷川がたくさん作品を書いていることに感心する三池だが、長谷川は本にはなっていないのだと自嘲。三池が127回出版社に持ち込んだ人の話をすると、長谷川は今日がその127回目だった、本を書くのをやめ手紙代筆業をやると話す。

しかし三池は、それは一種のゴーストライターで他人の言葉を書いていると自分が世界からなくなってしまうからやめたほうがよいと否定する。そうした研究をしている人間に最近会ったらしい。

 

 

・研究者に呼び出され能力があるってなる

三池はとつぜん研究者の由利に呼び出され、自分の絵が人の人生を左右するものだと言われる(なにか飲むか聞いたときに爽健美茶十六茶、おーいお茶とかしかないのめっちゃおもしろいね)。絵を描いてもらった人が、みな事業を成功させているのだ。由利はその能力を調べたいと依頼するが、三池はそんなもののために描いているのではないと拒否する。

研究を断られた由利。研究室に教授(演・長谷川)が現れ、研究予算が取れなかったと告げられる。超心理学(?)はもう誰も信じなくなっていてスマホの研究に使われる量子学などのほうにお金がかけられている。時代は変わっているのだ。教授から「なぜ研究室をやめないのか」と問われる由利は、2つの理由を述べる。ひとつは音楽をやっている妹が応援してくれていること。もうひとつは母親がスプーンを曲げるところを見たことだ。

不惑

 

  

・この話ほんとにあったことだぞ?ってなる

現実の病室にいるふたりに戻る。長谷川の小説を読む由利は、この教授との会話は実際にあったことで、スマホの件が一言一句間違っていないと驚く。三池にも事実ではないかと確認をするが、三池は「長谷川は誰かから聞いたのでは」と戸惑いを隠せない。ただ、それぞれの話は事実だったものの、ふたりが出会ったという点だけが事実ではない。そのまま小説を読み続けるふたり。

 

 

・手紙代筆業の長谷川くん

手紙代筆は、親や上司へのかしこまった手紙などが多かった。つらいのは抗議の手紙。書く前には相手のことを知らなければいけないのでプライバシーに踏み込む必要もあった。とある女性客(演・由利)は夫に黙っていた何らかの事実を告げるために代筆を頼んできたが、書き出しに『嘘』や『隠す』と言った言葉を使いたくないらしく、かなり翻弄された(由利の女性役のクオリティ)(ボブかわいい)うえに、キャンセルされる。また、他にもヤクザ(演・三池)から果し状を書いてほしいなど(前略w)(無理難題言われてうぅ~って呻く長谷川のかわいさったらない…!かわいすぎるつらい)があった。

そんな中、ひとりの女性が現れる。それは長谷川が昔愛した女性だった。彼女に、愛する人に手紙を書きたいと依頼される。

【オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ】

 

 

・のんだくれ三池くん

三池は、バーのカウンターに座ってべろべろに酔っ払っている。そこに由利が現れ席を移動しようとするが、三池が引き止め、自分は絵が書けなくなったのだと告げる。バーテンダー(演・長谷川)もいる。

 

 

・彼女の話

由利の話していた三池の絵の能力はホンモノで、三池に絵を描いてもらい金持ちになった男がポケットに札束をねじこんできた。どう使えばいいのかわからない三池は、このバーで酒を飲んでいた。そこに置いてあったトロンボーンを吹く。すると、そこに女性が現れ恋に堕ちる。

【Sing!】

(音楽にあわせて揺れる由利長谷川かわいい!)

幸せな日々を送っていたが、ある日魔が差して彼女の絵を描きたくなり、了解を得て描くとそれを見た彼女は驚いた表情になった。もう一度描くと、目から氷のような涙を流して去って行ってしまった。後に手紙が届き、自分は記憶喪失になっていて、三池の絵を見て記憶が戻ったこと、今までの自分の人生に三池はおらず、元の人生を歩みたいという内容が書かれていた。それ以来絵が描けなくなった三池。研究してもムダだと笑う三池に、由利は自分も仕事をやめようとしていることを告げる。


・仕事辞める話と、妹のこと

教授(演・長谷川)と研究室。 仕事をやめることになったのは、妹が病気で亡くなったから。妹は病気になっていたことを隠しており、それは突然の死であった。教授は応援してくれた妹のためにも続けるべきではないかと諭したが、もうひとつの理由である母親(演・三池)(おっぱい…)(ごめんね?w)のスプーン曲げは実は嘘で、テーブルで曲げただけだったと発覚していた。由利「人生は悲劇ですか、それとも喜劇ですか?」

最後に由利は、教授に妹の机の中に宛名のない封のしてある封筒を見つけたことを報告しどうすればよいのか尋ねる。教授は「そういう手紙は永遠に誰の目にも触れられないかわたしたちの思いもしない形で相手に届く」と微笑む。


・ここはどこだ

現実のふたりに戻る。由利は、この本はおかしい、これは昨日の話だと三池に告げる。三池も彼女の手紙の内容がまったく一緒だと言う(※だから三池が由利に母親の話をしたときに微妙な反応だった)。その証拠に由利に手紙の内容を伝える際に手紙を代読したバーのマスターを呼ぼうとする。だが、マスターが見つからない。

とつぜん、由利「ここはどこだ?」「おれたちはどこにいる?」。由利はこのバーに来たことがないと言う。三池はここで由利と話したというがそれは長谷川の小説の中の話である。完全に混乱する三池。

三池にバーの名前を尋ねると『ジャズクラブ33』だと言う。ふと、目の前にトイレのドアがあることに気づき由利は三池に開けるよう指示する。扉を開くとそこからはまばゆいほどの光と大きな音があふれた。他の出口を探すが見つからず、由利はおそらくそこが唯一の出口だと言う。


・宇宙の外

もう一度扉を開くとそこには違う光景が広がっている。三池は驚くが、由利はその光景を見ることなくゆっくりと扉の中の様子を言い当てていく。広がる夜空が。黄色ではなく銀色の月。実はそれは水面で、水に夜空が映っていること。由利は、この話を誰かが話していなかったかと疑問を抱く(※冒頭のイノハラくんの戸惑う話)。水面が立っていることに驚く三池に、由利は「おれたちはビッグバンで生まれた宇宙の外にいるんだ(※冒頭のながのくんの戸惑う話)」と衝撃の仮説を告げる。

 

 

・扉の向こう

由利は自分たちが長谷川の小説の中にいると仮説を立てる。なぜなら手に持っている長谷川の小説の文字が消えており、長谷川の小説の中に長谷川の小説が存在するという矛盾が生まれていると言う。由利はさらに仮説を続ける。『集合的無意識』というものがある。例えば人間は無意識にいろいろなことをしているが、ユングはその人間の無意識の全部が集まるところがあると提唱しており、それを『集合的無意識』と言う。小説家が「アイデアが降りてきた」というのがこれにあたる。自分たちはその集合的無意識で長谷川とつながっているのではないだろうか。

宝くじを当てた人間は自分が宝くじを当てるイメージができたという。それを活用し由利は三池に「自分たちは扉を開けると元の世界に戻ることができる」とイメージして扉を開けるよう指示する。トイレのドアを開けると、光と音の中から長谷川が出てくる。

【ちぎれた翼】

 

 

・オルゴールと手紙

長谷川がいなくなり、そこにはオルゴールと手紙が残る。オルゴールを開くとあの曲が流れる。手紙は長谷川からのものだった。長谷川はここまできたふたりへの感謝と自分がおそらく何者か分からなくなっているだろうということを書いていた。

 

 

・彼女の正体

手紙にはさらに、自分が手紙代筆をやっていると相手が自分の中を通り過ぎて自分がなくなっているような気がすること、それは今の病気に無関係ではないこと、手紙代筆をやめようと思ったことが書かれていた。だが、そんなことを考えているときに彼女がやってきて仕事を依頼された。彼女は病気で死ぬから、愛する人にそのことを悟られないように相手の人生からいなくなりたいので手紙を書いてほしいと依頼してきた。長谷川は彼女をまだ愛しており、その依頼を引き受ける(※彼女=長谷川の愛する人=三池がバーで出会った人=由利の妹)。彼女を記憶喪失に仕立て上げ、手紙を書いた。

「そういう手紙は、思いもしない形で相手に届く」。由利は妹が机に残していた手紙を三池に渡す。

手紙には、学生の頃に3年の先輩(三池)をすきになり、彼を思って作った曲を文化祭で演奏したこと、彼が楽譜を手に入れてくれたこと(※三池が曲を知っていた理由)(※長谷川も彼女を愛していたから曲を手に入れていたという仮説)(※由利は妹に聞かされていた)が書かれていた。だが、彼女は想いを告げなかった。病気を申告され途方に暮れている中、その曲は地下のバーから聞こえてきた。扉を開けるとそこには愛する人がいた。三池と過ごした時間は彼女の人生で1番幸せな時間だった。だが、三池に似顔絵を描いてもらったことで状況は一変する。三池に阿修羅の似顔絵を描かれた人間が死んだことを知っており、自分も阿修羅の絵を描かれて死ぬことを思い出した。この人の世界にいてはいけないと思いあの手紙を書いてもらった(この間の長谷川の後ろ姿がせつなすぎて…) 三池と彼女が出会ったときに運命は変わったのだ(※冒頭のさかもとくんの戸惑う話)。出会うはずのないふたりが出会ったのだ。真の芸術と向き合うのは難しいことだが逃げずに向き合ってほしい。手紙を読んだ三池は泣き崩れる。

【days -tears of the world-】

 

 

・彼らにとってのふつうへ

ベッドの上、長谷川が座っている。三池がやってきてお互い変な夢を見ていた話をする。しばらくすると由利もやってきて夢の話をするが、それは集団催眠だという。そんなふたりを見ながら長谷川はとつぜん「ふたりともぼくの夢に出てきたでしょ、ふたりとも知っている」と告げる。由利と三池は目を合わせる。由利はこれを証明すると告げ、辞表を撤回し研究に戻ったと微笑む。三池もまた、絵を描き始めたことを告白。長谷川の絵を描かせてほしいとお願いする。了承する長谷川。

長谷川「ぼく前に描いてもらった?」三池「それはほんとうに気のせいだ」長谷川「じゃああれはぼくじゃなかったのかな」

「おかしいね、自分のことは覚えてないのにふたりのことを知っている」(わたしが1番ぐっときた言葉…)。長谷川の絵を描く三池。由利が覗き見て何か言おうとするが三池「自由が失われる」と遮る。完成した絵を見て、長谷川「これが、僕だ」。

【舞台用新曲】

 

 

・カテコ

Dahlia

かわいい。なんかもうよく分かんなく泣ける。

最後にトーク。中日が過ぎて年末もすぐだねって言うイノハラくん。即座にながのくんつっこみ。ここのトーク長くなる。ニュー大久保。宣伝部長。

 

 

~気づき~

○何かと立ち位置がトライアングル。これはすごい。

○最後の

 長谷川「ぼく前に描いてもらった?」

 三池「それはほんとうに気のせいだ」

 長谷川「じゃああれはぼくじゃなかったのかな」

 →会報でさかもとくんがイノハラくんの似顔絵描いたやつでは…( ; ; )?

 

 

~衣装~

・さかもとくん

ブルーのぴっちりしたかんじ。スーツ?

・ながのくん

ベージュのぴっちりしたかんじ。スーツ?

ベージュすきだなぁ。

・イノハラくん

ホワイト。シャツが長くてパンツはベージュ?

パンツの股の部分がゆるいデザインなのか、あまっててかわいかった。

 

 

~感想~

すごく戸惑わされた。いつの間にかトニセンの3人から作品の中に引き込まれていて、その中でもちょっとトニセンを引きずっていて。作品の中ではそれぞれ役名があってその人の人生を生きているのに、どこかそれぞれの"ほんとうの自分"が残っているようで。境のない、言うなれば4/5フィクションを見せつけられた感覚。

3人をきちんと知っているG2さんだからこそ、まったくこの人たちがそろわないとこの作品はぜったいにできなかっただろうなって思い知らされるものを作ってもらって。すばらしいとただそれだけだった。

今までに発表された歌の歌詞たちがあれほどに物語を惹き立てている姿も、また新しい形で生まれ変わったかんじを与えられた。

 

上記した長谷川くんの言葉「じゃああれはぼくじゃなかったのかな」がさかもとくんがイノハラくんの似顔絵を描いた事実ってところに繋がるんじゃ?ってのは、それを聞いた瞬間突然にぱっとその予想が出てきて、ただもしそれが当たっていたらそんな細かいとこまで組み込まれた作品ってそれすごすぎないか……と鳥肌が立ったし震えた。でも考えれば考えるほどそうじゃないかってところから抜け出せない。

 

観ている間も戸惑わされたし、しばらく戸惑いそうです。

 

 

V6がくれたもの。

 


『V6 LIVE TOUR 2017 The ONES』が終わってしまいました。


せっかくなので、今回のコンサートで思ったことをつらつらと書き連ねてみようと思います(レポではないよ)。

長くなりますが、自分の記録用に。



わたしのここ最近といえば、V6ではなく声優さんにきゃーきゃーぎゃーぎゃー言う毎日でした。声優さんって1シーズンに何本もアニメの声やってるし月2〜3のペースでイベント出ておられるので、ジャニーズと比べて彼らのお仕事に触れられる回数や会える回数がすごく多くて。なかなか会える機会のないーーー特に昨今では個人の活動が多いV6の6人に会える機会が不足している中そんなところに興味持ってしまったもんだから、正直な話すると


わたしのがっつりV6ファン歴はこのコンサートを持って終わりかなあ、


なんて思っていました。ほんとに。



20周年のコンサートの11/1公演に行けなかったことがかなり尾を引いてたのもあるし、毎日と言っていいほどV6のコンサートや特典のDVD見ながらきゃっきゃしてる時間もほとんどなくなっていて。これまでずっとV6だけがすきで6人しかいらないと思っていたから、V6がすきだと言いつつ他の人に目がいってる自分もなかなか許せなくて。だからもうこれで終わりかなって思っていたわけです。




でもさ、そんなの杞憂だった。

むりです。ファンはやめられません。


今回静岡2公演入って、もうなんかやっぱりすきだなと思いました。

8月公演後は演出なんかにごちゃごちゃ言ってたくせに、静岡ではそんなのどうでもよくて、ただ目の前にV6がいることがしあわせだった。


オーラスではずうっと森田剛さんを目で追っていたけど、Can't Get Enoughでメンバーの間を割り入って最前センターに進む姿は腰が砕けるほどかっこよくて。Answerで両手を広げて音楽を全身で感じている姿には胸がいっぱいになって。Round&Roundでは打って変わって微動だにせず集中する姿に魅了されて。もうごうくんのすべてがすき…ってなってました。


会場で、メンバーが歌って踊っているのを見ることができるしあわせ。

V6の曲を6人と一緒に歌えるしあわせ。

楽しんでるファンを見て、V6が笑ってくれるしあわせ。

あの空間の中には、V6とファンの楽しい!とうれしい!としあわせ!しか詰まってなかった。



最後に歌う『ボク・空・キミ』。

井ノ原くんがV6を選んでくれてありがとうと言ってくれて。違うよ、と。あなたたちがV6であってくれたからわたしはV6というグループに出会えることができて、こうしてしあわせをもらえるんだよと。もうこんなの必然だよって言いたくて。それだけでもういっぱいいっぱいだった。


ごうくんのすうっと息を吸う音が聞こえて。

歌が流れ始めると、もう涙がとまりませんでした。

「生きている」って言葉がこんなにも胸にささるとは思ってなかった。


The ONESでは、V6が6人そろって大きなステージで1列にならんでいることの奇跡を思ってまた涙が流れて。


ああ、やっぱりこの人たちがわたしの中の1番なんだなって。

もうそれしか考えられませんでした。







これからも声優さんは声優さんですきだろうけど、わたしの根本はV6でできていて、ここからはもう離れられないと確信した。

今までこのことでいろんな人にいろいろ言ってたし、たぶん今後もチケット取れないとかなんやかんやでぶーぶー言うだろうけど、書いとかないと自分の中でまたごちゃごちゃ考えそうだからもうこれだけははっきりしとこうと思う、


わたしはV6が一生すきです。

なによりも1番。





それから、今回のコンサートでたくさん友だちに会えたのも(会えなかったのも)、なんかいろんなことを考えさせられるひとつのきっかけになりました。

V6がつないでくれた絆。

V6をすきじゃなかったら会えていなかった人たちがいっぱいいて。

定期的に会ってるわけじゃないのに、顔を合わせると「久しぶりだね!」って声をかけてくれて、V6の話で盛り上がれて。「今日は楽しもうね」って言いながら会場に入っていく、あの時間がとてもすきだなって思いました。

今回城ホも横アリも行かなかったから会えなかった子もたくさんいるんだけど。

でもきっと次があるから、きっとまた会えるよねってすごくすてきな期待をできるこの関係がいいなあって。

この2ヵ月、楽しかったね。みんな会ってくれてありがとうございました。






最後に、次のコンサートに思いを馳せて。

V6とみんなと一緒に、また、楽しくてさいこうな時間を過ごすことができますよう。

たくさんの笑顔と、たくさんの愛を、ありがとう。

だいすき。



f:id:xgoooooom:20171023143608j:plain



 

ヒメアノ〜ル

f:id:xgoooooom:20160605153234j:image
6/5 12:00
TOHOシネマズ
***
 


坂本くんの舞台を観に東京へやってきて、家の近くの映画館で上映してないからヒメアノ〜ル観てから帰らなきゃ!ごうくんごうくん!と思って観た。
観終わってすぐに、新幹線の時間があるからひたすら町中を走っていて、ふと、
自分がふつうに生活していることの違和感を感じる。

あんな映画を観て、ふつうに、新幹線間に合わないからって走って、なにこれふつうだって、そんなふつうがあっていいのだろうかって疑問に思って、それはただ自分のありふれた生活の一片なんだけど。


でも森田の人生をふつう、とは言わないのだろうか。
なにがふつうか、誰が決めるんだろう。





たとえば自分がいじめられていたら?
たとえば人を殺したいと思ったことはないか?
たとえば「焼肉食いてぇ」、とか?
たとえばいらついて何かにあたったことは?



"ふつう"だ。
やるかやらないかの違いだ。
彼は気持ちのままに生きただけなのだ。







簡単に言葉にできる作品ではない。
この映画は、きっと説明しないほうがいい。
でも観てくれこれはすごい作品だぞ!というには中身が壮絶で簡単に人にすすめられない、だからこそ観てほしくもあるのだけど、でも自分がこの映画観てって言ったことで興味を持って観た人の、"何か"を変えてしまうような、そんな恐怖がこの作品にはあった。



「あのシーンが」とか「森田剛が」とか「殺し方が」とか簡単に言葉にしない。ただ、考える。考えて考えて、でも分からないのだけれど、彼の気持ちなんか分からないし結論が出るわけではないんだけど、でも考える。

その先にそっとあらわれる思いを、大切にしたいと思う。









ただこれだけは書いておきたい。
「最後のシーンがあったから、この作品に出演したいと思った」ーーー森田を生きた森田剛の言葉は、わたしの心にとても強く残っている。


 

ONE MAN STANDING

f:id:xgoooooom:20160207135502j:image

『ONE MAN STANDING』

2月6日 19:00公演
 
***
 
"坂本昌行といえばミュージカル!"
というのは、わたしの中でファンになった当初から印象強いイメージだ。
なぜならファンの人たちがそう言っているのを聞いていたし、そのころのわたしはミュージカルを観に行ったことがなかったけれど、V6の『学校へ行こう』での坂本くんのリアクションやしゃべりかたはときどきミュージカル臭さが満載で「この人ほんと変わってんなあ」と思っていた。
 
坂本くんのミュージカルで、わたしがこれまでに観に行ったのは『Pal Joey』『ZORRO THE MUSICAL』『MY ONE AND ONLY』『ON THE TOWN』(『シルバースプーンに映る月』も)。
初めてのミュージカルが『Pal Joey』だった。何の前知識もなく行ってしまったので、突然歌い始めること、日本ではあり得ないほどの距離感、出演者が醸し出すナルシストすぎる雰囲気などにびっくりした記憶がある。
でも坂本くんの活動範囲はほとんどがミュージカルで、坂本くんに会いに行くにはミュージカルを観るのが1番だったので、観劇は欠かさなかった。ミュージカルをやる坂本くんはいつもかっこよかった。そして、観に行くたびにミュージカルがすきになった。
 
「ミュージカルってすごい!」と一番強く思ったのは、たぶん『ZORRO THE MUSICAL』だったと思う。『Pal Joey』は個々の声がすてきだなという印象だったが、『ZORRO THE MUSICAL』は、声の重なりの迫力がとにかく圧巻で、そんな中で1番響きわたる坂本くんの声がすばらしくて。心が震えた。わたしの"もう一度観たいミュージカル"第1位である。第2位は『ONE THE TOWN』だよ。
 
 
そんなこんなで、坂本くんのおかげですきになったミュージカル。
その総集編とも言うべき今回のミュージカル・コンサート『ONE MAN STANDING』は、あっという間だったけど充実した1時間45分だった。
 
歌った楽曲は知らないものもあったので他で探してもらうとして、作品としては主に『Footloose』『NEVER GONNA DANCE』『THE BOY FROM OZ』『All Shook Up』『Pal Joey』『ZORRO THE MUSICAL』『MY ONE AND ONLY』『ON THE TOWN』(他)。
いろんな作品の曲を聴くことができるのは、出演作の多い坂本くんだからこそできることだなと思う。
特に、行ったことのない『THE BOY FROM OZ』の楽曲はすばらしいものばかりだった!また再演してくれないかな!!!再演してくれないかな!!!!!!?やっぱりあんな歌聴いちゃうと坂本くんの出演で観ないと、って思ってしまう。まーくんよろしくお願いします(ぺこり)。
 
そんな収穫もありつつだが、やはり観たことのある作品のすきな曲が流れたときの感動は大きかった。"Hope"、"My One And Only"、"Bewitched"、"New York New York"、"Baila Me"などなど…ついリズムを取りながら観てしまった。"Baila Me"に関してはいつの間にかわたしの中でネタ曲になってしまっていたらしく、ちょっとばかり笑ってしまった。イノハラ氏よ、どうしてくれるんだ。
 
トークがかなり多かったのは少し気になったが、たぶんミュージカル界を知らないV6ファンと、V6のことを知らないミュージカルファンへの配慮だったのかなと今になって思う。わたしは羽毛田さんのことを知らなかったからふたりのWikipediaトーク(お互いがお互いをWikiで調べたって話)はいろいろ勉強になって楽しかったし、ミュージカルファンからしたら坂本くんがV6でそのV6が20周年なんて知らない人もいるかもしれない。そういうところまで気を遣える姿に、坂本くんあいかわらずやさしいなあと思ったし、しきりに「このメンバーがそろうのはすごいんですよ!」っていう坂本くんを見てほんとうにすごい人たちがそろったんだなって感じた。もちろんみなさんの音や歌やダンスを見てもそれが伝わってきた。
 
そしてなにより、まーくんの歌声のすばらしさ。ビブラートと喉の開き、会場の空気を振動させていて、それが全部伝わってきて、ほんとうにほんとうにほんとうに鳥肌が立った!
感情からくる抑揚も心地よかったし、席は近くはなかったけれどその表情が遠目にもよく分かった。さすがだった。
ミュージカル・コンサートなのでいろんな作品の曲が聴くことができると言ったが、このコンサートですばらしかったのは曲ごとにその作品の世界にきちんと連れて行くこと。曲や音はもちろん、ダンスやタップや照明や衣装で。それは坂本くんを含め、演出の方や出演者の方の作品・楽曲の理解が深いからなのだろうと思う。作品を観たあの日あの時の思い出が蘇る演出だった。
 
さて、歌詞が飛んだことについては、お金を払って観ているのでそれに文句を言うこともできるだろうけれど、わたしは「あら…坂本くん大丈夫かしら」という母親的心情だった。ファンとしては、坂本くんらしい人間臭さ、いつでも完璧ってわけじゃない姿を見ることができて安心した(…と言ったらいけないのかもしれないけれど)。ただ坂本くん自身はそういうのとても気にするタイプなので、そのあとのmcもものすごーーーーーーくヘコんでいた。その悔しそうな姿にもああプロがいる、って思ったけれど。人によって意見は違うだろうが、わたしはその分いつかまた完璧なものを聴かせてほしいなと願う。
 
 
一番触れたいのが、いつかやってみたいということで取り上げられた『RENT』の曲。
これはわたしにとって大きなサプライズだった。『RENT』の"Seasons of Love"は、gleeの影響でだいすきなミュージカル曲のひとつだ。それをまさか、まーくんが歌ってくれるなんて。感動でいっぱいだった。そして、まーくんの強い気持ちのこもった1曲だった。
いつかこの曲をミュージカルの舞台で歌う姿が見たいので………これも、よろしくお願いします(ぺこり)。
 
 
 
1度でも観賞することができて、ほんとうによかったと思う。いろんな人にありがとうの気持ちでいっぱいだ。
こんなにすてきなコンサート、プレミアにするのはもったいない。ジャニーズ初のミュージカル・コンサート、初めてを実現したからには、ぜひ土台を作ってどんどん高みを目指してほしいと思う。行きたくても行けない人がたくさんいて、わたしも2週間前まではそのひとりだった。需要と供給を合わせられない理由はきっとたくさんあるんだろう。でもぜひ、何かしらの形でたくさんの人が見ることができるようにしてもらえたらなと思う。
 
もっともっと坂本くんにわたしたちが知らない世界を教えてほしい。坂本くんがこれからのミュージカル界を作っていってほしいし、変えていってほしいし、魅せていってほしい。
そんな姿を観続けることができたなら、こんなしあわせはないだろう。
 
 
 
 
p.s.
昨日眠れなかったとのことで…その気持ちだけでじゅうぶんです…でもご自愛ください!
 

V6と歩いてきた10年

 


V6の20th Anniversary。
わたしもファンになってもうすぐ10年ということなので、チケットの見つかってない代々木公演に向かう車中でこれまでの10年をまとめました。まとまるもんでもないけれど。あとざっくりだけど。正直全部が全部楽しいばかりではなかった。でも、たくさんの笑顔としあわせをもらったなあ。
きちんとそのとき思ったことそのままを残します。
間違いもあるだろうから、随時更新。



1. 勉強の日々(05-08年)

わたしがV6を好きになったのは、05年。クリスマスのMステ特番でOrangeを観たことがきっかけです。
今までにまったく聴いたことのないサビのメロディーラインに「なんだこの曲は…」と違和感を感じ繰り返し見た結果、この曲の美しさ、歌っているV6のかっこよさ、ダンスのすばらしさ、ごうくんの腰パンの位置(「このひとすげーズボン下げてんな…こんなにズボン下げてる人が芸能人にいるんだ…ヤンキー…踊ってて落ちないんだろうか」と思った)、岡田さんの彫刻のような美人顔にころりとはまってしまい彼らに興味を持つようになりました。ちなみに岡田さんのあのカメラ目線にイチコロで、当時は岡田担だよ。


子どもの頃からエンタメと縁がなかったわたしはジャニーズという存在を知らないまま生活しており、学校へ行こう!のミノリカリズム4などが学校へ行こう!から生まれたゲームということも知らない学生でした。
そういえば、CDを買ったのもOrangeが初めて。親もCDを買わなかったので買うときはとにかく緊張したし、買ってからは見つからないように隠してました。形態とかも分からないまま謎のバンダナがついたCDを買って大切に保管してたな…(遠い目)


そんな風に少しずつV6やジャニーズについて勉強し始め、ある日、友人に「V6が気になる」とさらっと告白してみました。すると返ってきた言葉は「なんでV6なの?(笑)」「おじさんじゃん」。

ーーーその当時はKAT-TUNが出始めた頃で、嵐も全盛期手前。V6は学校へ行こう!の名物企画が終わったりなんだりで世間的にはピークが落ち着いてきた時期でした。自分たちの世代…というかわたしの周囲は嵐・NEWS・関ジャニKAT-TUNに盛り上がっており、V6はあっさりおじさんポジションに位置づけられていました(ちょうどこの時期に坂本くんのおじさんいじりもピーク)(今のNEWS〜KAT-TUNも同じくらいなのに!w)。

自分のすきなものをそんな風に言われたことが悔しくて悲しくて恥ずかしくて、このことからわたしはV6がすきということを安易に口に出さなくなりました。

こうなると自分がV6を楽しむ場=家のみになるわけで、CDを隠れて買っていたわたしも家族にしれっと「V6すきになったの〜」と伝えて、ひたすら家でV6に浸り始めました。毎日学校から帰ると必ずmusicmindを見ていたので家族にはV6に騒ぐたびに呆れられています(継続中)。


さて、V6は。
わたしがファンになったのがMステspだったため、はまりはじめた頃には10周年関連のテレビラッシュも終わってしまい、ここからV6の活動は学校へ行こう!と雑誌がメインに。というよりもわたしがあまりエンタメを知らなかったので、応援し始めはこの2点しか分かりませんでした。
コンサートや舞台などもその仕組みがよく分からなかったし、これまた親が旅行や遠出などしないので東京・大阪に行ったこともなく、簡単に言うとお茶の間ファン的立場で応援していました。

けれどひたすら6人が出るテレビや雑誌を逃さないように追いかけて見続けて、彼らがどういう経歴の持ち主なのか、どういう考えを持っているのか、何が好きなのか、どんな関係性なのかというのはこの時期にたくさん詰め込んで理解したのではないかと思います。


そして、08年、初めてV6のコンサートに参加しました。思い出のVIBES。初めて生で見た曲が知らない曲っていう(笑)映像を駆使した演出に衝撃を受け、V6メンバーの近さにびっくりして…「アイドルってすごい!」と素直に感動したし、現場の楽しさを知りました。ほんとうにコンサートってすごいね。この頃は岡田さんとごうくんでふらふらしてたものの、目の前で森田さんのダンスを見てコロッと森田担に。←



2.お互いに変化する(09-11年)

08年に学校へ行こう!が終わりどんどん個人活動が増えてきたV6に対して、世間はテレビによく出る岡田さんやイノハラくんを中心にV6を扱い始めます。
この時期に目にしたのは、2人以外はぱっとしないという言葉でした。それにどれだけ傷ついたか。岡田さんや井ノ原くんがどうこうというわけではなく、他の4人の活動や努力を知らないくせに表面で物事を評価する世間の非常さがわたしにはショックでした。

10年、わたしは大学生になって、コンサートや舞台に多く参加できる環境になります。同時にここから増えたのは、テレビ露出が少ないメンバーの舞台。それからわたしが現場に出る回数!舞台という世界はわたしにはとても魅力的でした。目の前で演じられることの楽しさ。伝わる熱量がすごくて、ひとつの舞台に何度も足を運びました。金閣寺は全部で10回は行った!(笑)行き過ぎるほど好きな舞台でした。それに、大学2年生のときにはV6以外の舞台も含め月1で劇場に行ってた。新たな趣味になりました。


徐々に個人活動も見られるようになった頃、Ready?の公演中に週刊誌がV6の解散報道を流しました。
個人活動が増え、各メンバーがそれぞれの道でやりがいを見つけて認められ始めた上に、グループ活動の機会が全くないから解散するのでは?といった内容でした(ニュアンス)。
ファンにとってはこんな報道をされることがとても迷惑だったし、グループ活動が減ってるけど、しっかり着いて行こうってV6を信じる気持ちをコケにされたようなそんな思い。

Ready?公演に1度も入れなくて、二重のショックを受けてる中、それでも救われたのは、最終公演で岡田さんが言った「あーだこーだ言われてるけど今V6はいい感じですよ(ニュアンス)」って言葉。
色んな方が話されていますが、今までV6の活動よりも個人活動に比重を置いていた印象の深い岡田さんから、V6の解散を否定する言葉が出て、ほんとうに感動しました。


それから、わたしの感覚では、11年の地震のあとからV6の絆ってきっと強くなった気がする。人生、いつ何が起こるか分からない。その分今をちゃんと後悔しないようにやっていこうって空気が感じられて。ぐっとグループがまとまったように見えました。
その後から岡田さんもじゅんちゃん化(【じゅんちゃん化】…岡田さんが何の躊躇いもなく他人とスキンシップを取ること)してきたように思うし。ごうくんからも感謝の言葉とかが素直に出てくるようになったように感じます。

セクバニが発売されたときはこの人たちほんまどうしたんやと思ったものの(笑)、これでV6が少し認知された気がする。また同時に、この頃から芸能人や音楽関係の方など芸能に関わる方たちがV6の楽曲のよさに目をつけてくださったと思います。世間から少しずつ「V6いいね」って言われるようになったのはセクバニからって認識。
セクバニコンも話題になったね!DVDは価格高騰していますが、あれはこのときになってまだ新しいことをやるのかという斬新さを感じられたコンサートでした。ぜひ買おう。



03.20周年に向かって(12-15年)

さらにきーぽんやらバリバリが発売されて、V6どこに向かうのか?と話題になり、12年はがやがやしました。その後に出した君が思い出す(以下略)ではまーくんイノハラくんの歌唱力も評価されて。アルバムOMGが発売。OMGはこれもまた転機で、メンバーが楽曲制作に関わったりライナーノーツがついていて1曲1曲にどんな思いが込められているのか曲を大切にする人たちの気持ちを汲み取りながら曲を聴くにきっかけになった。


けんくんがアウトデラックスVS嵐に立て続けに出演し昼ドラもやり、じゅんちゃんも官兵衛を演じて、なーのくんも食といえばなーのくんって周知されてきて。V6メンバーのキャラクターが改めて世間に披露されるようになってから、世間がようやくV6に目を向け始めました。わたしの本音は「遅いよ!」。


20周年TVラッシュで紅白や24時間TVに出演し、今、V6はこの10年で一番波に乗っているなと感じます。ついていくのが大変。ここ1年の評価上昇は目を見張るほど。

ただ、ちょっと愚痴を言うと、今回V6が突然本領発揮し始めてコンサートのチケット取れないことには困ってる(笑)なぜ今本領発揮した!20周年コンサート入りたいよ!(笑)認められることはとてもうれしいんですけども。
でも、あれだけひどいこと言われたのに急にころっと態度を変えられて、違和感がすごいし反発心もあります。わたしとしてはV6を否定せず認めてくれるだけでじゅーぶんなんだ。



正直な話、わたしは今まで応援してきて、V6にもらった楽しい気持ち、しあわせな気持ちと同じくらい他人にいやな気持ちも与えられた。わたしの中ではせめて、「V6いいね」って言ってくれる人がひとりでも周りにいたら、もっと楽しかっただろうなって思う。

でも、そんな中でV6がそれぞれの道を見つけて一歩ずつ歩き始めて。輝き始めて。誰に何を言われても、わたしにとってその姿はとてもかっこよかった。

個人活動していても、6人がときどきみんなでおうちに帰ってきてわちゃわちゃしているとほっこりとした気持ちになったし、そうしてちょっとした物理的距離ができたことによって、精神的距離はぐっと縮まったんじゃないかなとも思います。


V6ってとてもすてきなグループだと思う。
自分たちの信念を曲げないで、どんなことも楽しんできたし、ファンを楽しませてくれた。
いっぱい色んなことを言われたのは事実だけど、ずっと貫き通してきたその活動を今、他の人に見てもらえることはファンにとってとても幸せなことで、その姿を見てV6いいねって言ってくれる人がひとりでも増えたらこんなに嬉しいことはないです。

あと、いろんな人の反応を見て思ったこと。
V6の曲は有名になったものや売れたものは少ないかもしれないけれど、ファンじゃない人の思い出の中にV6の曲が残ってるんだよね。例えば子どものころのティガでていくみー、例えば学生のころの学校へ行こう!のテーマ曲、例えば運動会でおどったWA…。さりげなく言葉にされ、なつかしいなって書かれていて感動的でした。



長々と書きましたが、20年のコンサートには、わたしのようにきっといろんな思いを持って会場にくる人がいるんだろうなと思います。
もう色んなつらいことがありすぎて、ついったーではたくさん文句も言ったしたくさん泣いたし気持ちが不安定だったけれど、自分を含めてみんなが一緒に、笑顔で20周年をお祝いして。それでみんながしあわせな気持ちになれることを願っています。




きっと11/1は泣くけどね。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。

そしてこれからもずっとずっとV6を応援していきます!6人がだいすきだ!



以下コンサートネタバレです。










今回のコンサート、39 symphonyがとてもとても感動的でした!ファンになったきっかけのOrangeを初めて生で聴けたし、時計の音が流れた瞬間もうとにかく大号泣でした。(唯一Feel your breezeが見つからないんだけどあの子どこにいるの?)シングルの詰め合わせ、ひとつひとつの曲を聴くたびにあの頃あんなことがあったなって思い出が蘇ってきて。
あんな風に誰もが各楽曲に笑ったり泣いたり感動できるメドレーを作ったことに脱帽です。ほんと、どこまでも進化するグループだね。

V6が今後どんなことをしていくか、とても楽しみです◡̈♥︎